#シンこれフェミ 当日に使うかもしれない参考資料たちです。
1.赤十字社とオタクの関係に関する全体的なざっくりした流れ
日本では、1969年に売血が終了。以降、日本では売血は禁止。
献血の「記念品」として、クオカードや図書券が渡されていた時期もあったが、2002年の「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律(血液法)」に抵触するとして、現在金券を渡すことは行われていない。
以下、日本最大規模のイベント「コミックマーケット」での献血活動|もっとクロスメッセージ|血液事業|活動内容・実績を知る|日本赤十字社から引用しますと、コミックマーケット準備会と赤十字社の協力が始まったのは、1997年の冬コミから。
2011年のコミケット81(C81)からコラボグッズ制作を開始。
コミケット82(C82、2012年夏)からは、開催期間に連動して会場外の都内献血ルームにて献血応援イベントが行われるように。
2012年冬のコミケット83から千葉県、2013年夏のコミケット84からは、埼玉県・神奈川県の各血液センターも、この献血応援イベントに参加。
ちなみに、1975年にコミックマーケット第1回(C1)開催。
1995年のC51から、コミケに企業ブースが出展されるようになった。ご存じの通り、このときには様々な反発反論があった(オタク文化を企業に売り渡すのか!オタクは商業主義に加担するのか!的な)が、その後も企業ブースの出展は継続・拡大している。
2.
ところで、オタク効果(オタク層が献血にどれくらい貢献しているのか)をどう測定するかという問題がありますが、オタク層の貢献度を特定できそうなデータはざっと見た感じ見つけられませんでした。かつて、すももさんが、宇崎ちゃんポスター炎上があった2019年10月(か11月)に首都圏で、献血量が前年比で見て増えているというデータを載せていたような記憶がありますが、2018年も冬コミに向けたポスターは作っているわけで(C95献血応援イベント|株式会社シーエージェント)、これら7作品よりも、宇崎ちゃんを含む計8作品(C97献血応援イベント|株式会社シーエージェント)の方が、献血者数を増やす効果があったと結論づけることはちょっと難しいと思います。
というか、それを言い始めると、「なに?『魔法少女特殊戦あすか』よりも、『宇崎ちゃん』の方が人気が高かったというのか?!」というような、別の戦いを引き起こしかねない…(つまり、データ解釈として幅がありすぎるところを無理に解釈確定させようとしているので、そういう余計な戦いを引き起こしかねないということになります)。
「宇崎ちゃんポスターが炎上したから、それに不満を持ったオタクさんたちが献血ルームに押しかけて献血した」(?)ということが大規模に起こったということが考えにくい事柄である以上、宇崎ちゃんポスター炎上効果で献血量が増えたという解釈は成り立たない。
*ちなみに、日本赤十字社関東甲信ブロックや日本赤十字社東京都赤十字血液センターは、オタク向けポスターの図柄を自分のとこのHPには載せないという方針をとっているようなので、赤十字社とコミケの間に入っている代理店であると思われる(シーエージェントさんのHPを引いています)。
以上より、オタク層がどれくらい献血量の増加に貢献しているのかは測定しにくい問題です。ただ、若年層の献血者数がすごい勢いで落ち込んでいる中で、コミケ会場や各地の献血ルームでのオタクさんたちによる献血協力がなければ悲惨なことになっていたに相違ないということは言えると思います。
・以上のような問題に関して、こういういいデータあったよ!ということを見つけた方はぜひ教えてください(このブログのコメント欄に書き込んでください)。献血量関連に関してはけっこう詳細で膨大な量のデータが公開されているので。(「速報値」みたいな形で、素早く公開されてもいます)
献血量の推移の概要が分かるのは、ここらへんですかね。
平成30年(2018年)に、50~69歳代で献血量がぐっと増えている。いったい何があった?(調べ中)
若い世代では、平成18年(2006年)を底にしてそこから増えている。2007年あたりから一体何があったのだ? (献血関連って知らないこと多いが、「社会」を論じるための題材として面白そうな感じがしてきました)
3.若者向けキャンペーン1
赤十字がやっている若者向けキャンペーンは、「はたちの献血キャンペーン」と、コミケに合わせたオタク向けキャンペーンです。
2018年は広瀬すず
4.若者向けキャンペーン2
で、オタク向けポスターとしてどういうものが作られてきたのかを、調べられる限り調べ、個人的に面白かったものを並べます(分析するとなればちゃんと一覧表作りますが、ここで全部紹介できないし、というわけで)。
ユーモアあふれるかなりいい作品がたくさんあって、いい仕事しているなぁ!ですよ。あと、めっちゃ自由やなーっていう。基本的に、私は赤十字のオタク向けポスター好きです。自分が知っていたり好きだったりする作品も多いっていうのも関係してることは間違いないが。
まず、セイバーのこれ、超かっこいい。王道。これはほしかった。
そして、fate/zeroのジル・ド・レイを知っている人は、このポスターは「めっちゃこわい(面白すぎる!)」ってなるやつ。でも、ジル・ド・レイを知らない人は、ただたんに「あ、怖くないってことを言っているポスターなんだな」と受け取れます。オタク向けキャラポスターのお手本のような作品ですね!(ほんとか?そう言い切っていいのかは要検討w)。
のうりんはこういうかんじに、公共空間に貼るポスターと、献血した人だけがもらえるしおりとを使い分けています(コミケ会場の献血所にて献血を行うと、ポスターセットがもらえるとのこと)。このバランスは上手だったのでは。
つまり、このポスターなら問題なしでは?フェミニストの皆さん。
私は、左のポスターだったらギリギリセーフだと思うよ(その判断基準なにっていうのをできるなら明らかにしたいけど、それはマンガ・アニメ表象の専門家じゃないとムリでは…っていう気がしてきている今日この頃)。
もう、たくさん見てるとよくわからなくなってくるけど、『ViVid Strike! 』の方は、米国人の方に「ペドフィリア疑い」をかけられたら守り切れない(反論しきれない)かんじがするのでダメそうなかんじがしますが、『なのは』は全然OKな感じがします…(ただ、前提条件として、私は『なのは』は見たからよく知っていて、『ViVid Strike! 』の方は知らないのですよ。だから、その前提知識があるかないかによって判断がぶれているのかもしれません。)
もう、かわいいからいいような気もしてきましたが、「幼女をエロティックに描いた絵ですよね?」 と言われたら否定できない…という意味で、ダメということになるのだろうと思われます(そうなのか?うーん、もうゲシュタルト崩壊を起こしていてよくわからない)。
でも、こういう方向性以外にもいろいろあり、多様性に富んでいて、面白いのも多いです。例えば、こういう系統とか。
上記出典情報あとで追記します。すいません(≧0≦)
それから、宇崎ちゃん第1巻の表紙も載せておく。