ポストフェミニズムに関するブログ

ポストフェミニズムに関する基礎文献を紹介するブログ。時々(とくに大学の授業期間中は)ポスフェミに関する話題を書き綴ったり、高橋幸の研究ノート=備忘録になったりもします。『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど :ポストフェミニズムと「女らしさ」のゆくえ』(4刷, 晃洋書房, 2020)、『離れていても家族』(亜紀書房, 2023)、『社会学の基礎』(有斐閣, 2024)、『恋愛社会学』(5刷, ナカニシヤ出版, 2024)発売中。

情動論的転回

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コラム「新しいマテリアル・フェミニズム」草稿(検討のお願い)

新しいマテリアルフェミニズムについてのコラム(2000字以内)をまとめました。ご関心のある方に読んでいただいて、この内容で妥当かどうかをご検討いただきたく思っています。一定期間が経ったら非公開にします! 例えばサラ・リチャードソンの『性そのもの…

地球環境を含めた社会を考えるための社会学入門(人新世の社会学理論)——はじめに 

甚大な自然災害と人災の複合的な被害を受けた「被災地」で、人新世について考えている。 人新世とは、人間の活動が地球に対して大きな影響を及ぼすようになった時代のことである。46億年の地球の歴史の中での人間の活動の痕跡が地層において確認できるよう…

里見龍樹『不穏な熱帯——人間<以前>と人間<以後>の人類学』(2022)から考える石巻(いしのまき)

里見龍樹さんの『不穏な熱帯』(河出書房新社)がすばらしかった。 以下、ネタバレを含みます(本書は小説のような面白さも好評なので、念のため)。 私はこの数年、石巻でフィールドワークをしているような気持ちになっていることもあって、人類学の本が面…

情動論的転回とは何か(3)––クラフ&ハリー, 『アフェクティブターン:社会的なものを理論化する』(2007)イントロダクションの意訳

ytakahashi0505.hatenablog.com ytakahashi0505.hatenablog.com 上記の続きです。 このイントロダクションは、 トラウマ化された主体から機械的アッサンブラージュへ 有機体としての身体から非有機的生命へ 規律と表象からコントロールと情報へ 生産と消費か…

情動論的転回とは何か(2)––クラフ&ハリー, 『アフェクティブターン:社会的なものを理論化する』(2007)イントロダクションの意訳

https://amzn.to/4ov1UrG ytakahashi0505.hatenablog.com 上記の続きです。アフェクティブターンは社会学理論および批判理論にとってどのような変化をもたらすのかを考えるためには、クラフのこの本のイントロダクションはよくまとまっていて重要です!この…

情動論的転回とは何か(1)––クラフ&ハリー, 『アフェクティブターン:社会的なものを理論化する』(2007)の序文の意訳

(2024年の夏頃に書いて、書きかけてで放置していたもの。『恋愛社会学1』を出すために勉強していた時のメモです。クラフとハリーがだいたい何を言いたいかはわかった、オッケーと思って、翻訳を途中でやめていました。書き上げて、2025年10月末の本日、ア…

結局のところ、新しいマテリアル・フェミニズムnew-materialism/ neo-materialismとは何なのかまとめ––関連文献紹介4

一つずつ文献を紹介しまとめていこうかと思っていましたが、人が書いたものを翻訳してまとめていく作業がめんどくなってきたので、私が色々読んできてここまででわかったことを、まとめてしまおうと思います。 マテリアルフェミニズムとはnew-material femin…

「新しいマテリアル・フェミニズム」関連文献紹介3 「イントロダクション:フェミニストセオリーにおけるマテリアリティのモデルの登場」(ステイシー・アライモ&スーザン・へクマン)の後半部分の概要

ytakahashi0505.hatenablog.com Alaimo, Stacy & Heckman, Susan, ed., 2008, Material Feminisms, Indiana University Press. https://amzn.to/4oDC7he 「イントロダクション:フェミニストセオリーにおけるマテリアリティのモデルの登場」(ステイシー・ア…

「新しいマテリアル・フェミニズム」関連文献紹介2 「イントロダクション:フェミニストセオリーにおけるマテリアリティのモデルの登場」(ステイシー・アライモ&スーザン・へクマン)の前半部分の概要

ytakahashi0505.hatenablog.com Alaimo, Stacy & Heckman, Susan, ed., 2008, Material Feminisms, Indiana University Press. https://amzn.to/4oDC7he 「イントロダクション:フェミニストセオリーにおけるマテリアリティのモデルの登場」(ステイシー・ア…

「新しいマテリアル・フェミニズム」関連文献紹介1

新しいマテリアル・フェミニズムに関しては、今のところ3つの論文集が出ています。 1) Alaimo, Stacy & Heckman, Susan, ed., 2008, Material Feminisms, Indiana University Press. https://amzn.to/4oDC7he 2) Coole, Diana & Frost, Samantha, 2010, New…

リサ・ブラックマン『インマテリアル・ボディズ』第1章の要約−情動論的転回とは何か

ボディースタディーズを牽引しているロンドン大学ゴールドスミス校のリサ・ブラックマンによる非物質的に身体を論じるというプロジェクトをまとめた本です。 例のごとく、私がこれ重要だなと思ったところを中心に意訳し、概要をつかむことを目指します。 Imm…

リサ・ブラックマンの『インマテリアル・ボディーズ』の序章の要約−情動論的転回とは何か?

ボディースタディーズを牽引しているロンドン大学ゴールドスミス校のリサ・ブラックマンによる非物質的に身体を論じるというプロジェクトをまとめた本です。 大学HPでは、ブラックマンは、ボディスタディーズ、サイコロジー、メディア&文化的理論のインター…

セクシャルウェルビーイングとは何か? 論文紹介

What is sexual wellbeing and why does it matter for public health? Prof Kirstin R Mitchell, PhD Ruth Lewis, PhD Prof Lucia F O'Sullivan, PhD Prof J Dennis Fortenberry, 2021 https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(21…